前回の記事(第5話)
内定をいただき、
ある社長の一言が覚悟を決めるきっかけになった話です。
▶まさかの内定。そして覚悟が決まった瞬間 | 未経験からITへの挑戦と現実
今回はその続きです。
内定が出たその日から、本気でCCNAを取りにいきました。
タイピング練習をやめた朝
内定が出てから、朝の過ごし方を変えた。
それまで毎朝30〜45分早く登校して、先生が作ったタイピングソフトをひたすら練習していた。
でも、その日を境にやめた。その時間を、全部Ping-tに使うことにした。
平日は学校前にジムで筋トレをしてからPing-t。
授業ではまず白本でその日の単元を学び、その後にCiscoの実機で演習。分からないことが出てくると、また白本を開いて確認していた。
昼休みも放課後も仲間と残って構築。家に帰ってからは、またPing-t。
そんな毎日だった。
当時使っていたのが、この白本です。
▶ 私が訓練校時代に使っていたCCNA白本はこちら
休みの日は、朝6時に起きた。散歩と朝飯を済ませたら、午前から勉強。
昼飯と休憩を挟んで午後も勉強。夕飯を食べて、また机に向かった。
Ping-tをやりながらPacket Tracerで仮想構築もした。
試験直前は夢中になって飯を食べ忘れる日もあった。今思えば後悔しているけど。(笑)
酒も控えていた。そもそも勉強があるし飲む時間がない。
学校が始まってから筋トレを再開していたので、睡眠8時間を確保して規則正しい生活を心がけていた。酒はその邪魔になるから自然とやめていた。
モチベーションはシンプルだった。
内定がある。
取ると決めた。
それだけだった。
最初がとにかくしんどかった
勉強していく中で、最初が一番大変だった。
CLIのコマンドに慣れること、IPアドレスの計算、プロトコルを覚えていくこと、全部しんどかった。
そもそもPCをろくに触ったことがない自分が、ネットワーク機器を設定していくわけだから当然といえば当然だった。
ただ、実機を触り続けていくうちに少しずつ慣れてきた。
Ping-tも無料枠が終わって課金ゾーンに入って、どんどん先に進めていった。
学校で実機を触っている内容がそのままPing-tに出てくるので、スッと入ってくる感覚があった。ややこしいものは、最後までややこしかったけど(笑)。
授業はCCNAの範囲が8割ほど終わったところで、受験を決めた。
模擬試験で手応えをつかんで、予約した
先生から「Ping-tのレベルが20くらいになったら、みんな受けてますよ」と聞いていた。最高レベルは40くらい。
Ping-tにはレベルというシステムがあった。一通りの問題をヒットで制覇するとレベル10、コンボで制覇するとレベル20になる。
そこからは模擬試験で80〜90点以上を取ると1つずつ上がっていく。
模擬を5回受けて、5回連続で90点以上を取り、レベル25になった。
学校の仲間とCCNAのシラバスを確認していると、ルーティングの配点が大きいと知った。
だからPing-tのルーティング問題は絶対に理解して解けるようにした。
それが合格に近づいた一番の要因だったと思う。
Ping-tには受験者の体験談も載っていた。
「シミュレーション問題でこんな問題が出た」という投稿や、ピックアップ問題に似た出題が多いという情報もあって、そのあたりも重点的に練習した。
ちょうどその頃、学校の同級生が基本情報技術者に合格した。
その流れに乗りたい。自分も行こうと思った。
レベル25まで上げたとき、ふと思った。
これ以上やっても、もう変わらないな。
その日に試験の予約を入れた。
3日後だった。
試験当日、8月の朝
試験は11時頃だった。
当日の朝、バナナを食べてから家を出た。試験時間が長いのでトイレも済ませた。お腹が弱いので、冷房が効いた部屋でお腹が痛くなったらと考えると怖かった。
車で最寄りのテストセンターの駐車場に停めて、歩いて向かった。8月の真夏日だった。
テストセンターに入ると、自分以外にも7〜8人いた。何の試験かはわからない。でも、みんな賢そうに見えた。
自分みたいなものが来る場所じゃないかもしれない。
いや、あんだけ勉強したんだ。自信を持っていこう。
入室前に荷物検査があって、写真も撮られた。想像以上にしっかりしていた。名前が呼ばれて、試験室に入った。
机の前に座った瞬間から、緊張してきた。マウスを持っただけで違和感があった。なんだこのマウス、使いづらい。そんなことを考えていた。
今思えば、この時点で言い訳を探していたのかもしれない。
1問目から高難易度問題
試験が始まった。1問目から、高難易度の問題が出てきた。
その瞬間、Ping-tで読んだ体験談を思い出した。最初に点数に入らない問題が出ることがある。焦らなくていい。
一息ついた。それっぽい番号を選んで、次に進んだ。
CCNAは問題を戻れない。一度答えたら終わりだ。
それに、受験料は約4万円。
もう一度受けるとなれば、合計で8万円が飛ぶ。
それがかなりのプレッシャーだった。手が少し震えていた。
シミュレーション問題が3本出てきた。
実際にコマンドを打ち込む問題だ。
体験談では「少ない人は2本」と書いてあったので、3本は多い方だった。
そのうち2本は、Ping-tの体験談で投稿数が多かった問題そのものだった。練習していた通りに進められた。
Ping-tの体験談には「保存をしっかりしないと点数にならない」という投稿も多くあった。それを思い出して、設定の保存だけは慎重に確認した。
3本のうち2本はできた手応えがあった。
画面に「PASS」
最後の問題まで終えると、時間が20分ほど余っていた。一息ついた。
このまま終了していいのか、何度も画面を確認した。見直しても、もう変わらない。
祈るように、試験終了のボタンを押した。
画面が切り替わった。
PASS。
声は出せなかった。
机の下で、ガッツポーズした。
受付でレポートをもらった。全体のパーセンテージは低かった。ギリギリの合格だったと思う。ただルーティングの単元だけは高かった。作戦通りだった。
合格した日の夜
テストセンターを出てすぐ、彼女に連絡した。今の妻だ。喜んでくれた。
先生と友達にも報告した。翌日、学校の仲間みんなが「おめでとう」と言ってくれた。
その夜、久しぶりにビールを飲んだ。
ご褒美にシャウエッセンも食べた。
学校が始まってからずっと控えていた酒だった。
やり切った後の一杯は、本当においしかった。
とりあえず、1つ取れた。
目標の6つのうち、まだ1つ。
それでも、今まで感じたことのない安心感だった。
学校も夏休みに入った。電工2種の学科CBTは9月末。それまで少し時間がある。
ふと思い出した。
学校の仲間がLinuCを取ったと話していた。
サーバーの初級資格だと。
時間がある。今しかない。LinuCを取ろうと決めた。
次回の記事(第7話)
Linuxコマンドが一つも分からなかった話です。
▶LPICかLinuCか。僕はLinuCを選んだ。 | 未経験からITへの挑戦と現実
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▶ 第1話:12年間港湾で働いた私が、未経験からネットワークエンジニアを目指した話 | 未経験からITへの挑戦と現実

