未経験がCCNA取得を目指して、昼休みも放課後もネットワーク機器を触り続けた話

職業訓練校

前回の記事(第3話)
Ciscoの機器を初めて触り、Ping-tを開いて絶望した頃の話です。
初めてCiscoネットワーク機器を触った日、そして絶望した話 | 未経験からITへの挑戦と現実

今回はその続きです。


IPアドレスが全然わからなかった

白本に沿った授業が始まりました。

最初にぶつかった壁は、IPアドレスとサブネットマスク。糸電話で笑っていた頃とは違って、ここから一気に「勉強感」が出てきます。

先生が何度も説明してくれて、計算方法や変換の小テストも繰り返しやってくれて。実機でIPアドレスを設定する作業も毎回あって、途中からは自分たちでIPアドレスを決めるところから始めるようになりました。

基本的に授業はCCNAの白本に沿って進んでいました。

実機演習で分からないことがあると、とりあえず白本を開く。設定方法も、用語も、トラブルの原因もまずは白本で調べる。

気づけばかなり読み込んでいたと思います。

私が訓練校時代に使っていたCCNA白本はこちら

最初は結構苦戦しました。

でも不思議と嫌ではありませんでした。

気づいたら慣れていました。


毎朝30分早く来ていた理由

この頃は毎朝誰よりも早く登校していました。授業開始の30〜45分前、いつも1番乗りでした。

周りはある程度PCを触れる人ばかり。自分は人より触る時間を増やすしかないと思っていたからです。

オフィス担当の先生が自作したタイピングソフトをひたすら使って練習。1ヶ月もすると、あれだけ苦戦していたTera Termでのコマンド入力がかなり楽になっていました。地味だけど、続けてよかったと思います。


最初のチーム演習

最初は2人組でスイッチだけのシンプルな構成。IPを設定してpingを飛ばすだけです。

「あぁ、こんな感じなんだな」

未経験だから比較対象もない。ただ「通った」という事実だけがありました。

この難易度がずっと続くのかと思っていたら、前の席の玄人がニヤッとして言いました。

「まだまだ序の口ですよ」

その言葉の意味が、この後すぐにわかることになります。


だんだん複雑になっていった

その言葉通りでした。

演習はどんどん複雑になっていきました。最初はスイッチだけだったのに、気づけばVLAN、EtherChannel、STP、DHCPと進んで、ルーターも増え、チームも4人に。スタティックルート、OSPFと進んで、最終的には島全体を繋いで別の島との疎通確認までやりました。

どこか1人でも設定を間違えると通信できない。白本を開いて調べて、みんなで原因を探しての繰り返しでした。

先生も失敗するたびに「これは物理層の問題やな」「スイッチはデータリンク層」「ルーターはネットワーク層」と説明してくれて、OSI参照モデルが自然と頭に入っていきました。


何回も失敗して、pingが通った瞬間

これが一番楽しかったです。

4人それぞれがルーターとスイッチを1台ずつ持って、LANケーブルで繋いでいく。ポートの刺し間違えが本当によくあって、同期と「またやってしまった」って笑いながらやってました。

1時間くらい詰まることもざらでした。でもその時間が苦じゃなかった。おかしい箇所を1つ発見しては確認して、また1つ発見しては確認して。疎通できる範囲が少しずつ広がっていく感覚がたまらなかったです。

先生も一緒になって「あれおかしいな?」「これはやりがいあるぞ」って楽しんでくれてました。助けを求めるというより、みんなで謎解きをしてる感じでした。

pingが通った瞬間の達成感は今でも覚えています。「やった」という気持ちと、チームでやり遂げた感じが混ざって、すごく楽しかったです。


気づけば昼休みも放課後も残っていた

気づいたら、かなりのめり込んでいました。

納得いかない設定があると昼休みも残ってやり直して、放課後も5〜6人のメンバーで「あーでもないこーでもない」と構築して。強制でもないし、あっさり帰る人もいる。気になるメンバーだけが自然と集まってワイワイやってた感じでした。

「なぜ?」が解決されて帰るときはスッキリした気持ちで帰れる。それがまた楽しかったんだと思います。

繰り返し作業をやっていくうちに、あれだけパニックだったCLIにもいつの間にか慣れていました。実機を触って繰り返す。それが一番の近道だと実感しました。


あの日閉じたPing-tをもう一度開いた

ある日、ふと思い出してPing-tを開いてみました。

前回そっとPCを閉じたあのPing-tです。

まず無料部分を確認してみました。ネットワーク基礎、Cisco機器の基礎コマンド、VLAN、EtherChannelあたりの問題を見ると、単語も問われている意味も、前より全然読めるようになっていました。

あの日、意味がわからなくて閉じたPing-t。それが普通に読めるようになっていました。

「もしかしたら、本当にCCNA取れるかもしれない」

初めてそう思えた瞬間でした。

そしてこの頃、訓練校に企業説明会がやってきました。まさかそこでの面接が、自分の覚悟を変えることになるとは、この時はまだ思っていませんでした。


次回の記事(第5話)
企業説明会で面接を受け、内定しました。
でも、ある社長の一言が覚悟を決めるきっかけになりました。
まさかの内定。そして覚悟が決まった瞬間 | 未経験からITへの挑戦と現実

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▶ 第1話:12年間港湾で働いた私が、未経験からネットワークエンジニアを目指した話 | 未経験からITへの挑戦と現実

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