12年間港湾で働いた私が、未経験からネットワークエンジニアを目指した話

キャリア・IT転職

港湾歴12年、年収600万円、33歳。そんな私がIT業界を目指したきっかけの話です。

正直、当時の私はタイピングもろくにできませんでした。
ネットワークどころか、パソコン自体ほぼ素人でした。
それでも私は、12年間働いた港湾の現場を辞めて、IT業界を目指しました。


港湾の仕事って、こんな仕事です

港湾で働いていると言うと、たいていの人は「倉庫?」とか「荷物運ぶ人?」というリアクションをされます。確かにそれも港湾の仕事かもしれません。

しかし私がやっていたのは、テレビのプロフェッショナル等でたまに映る、ガントリークレーンの操作や、その補助を含めたコンテナ荷役業務全般です。
港や海沿いを通ったとき、オレンジ色と白のバカでかいクレーンが並んでいるのを見たことはありませんか?そうあれなんです。

コンテナ船が入港すると、岸壁に構えた巨大なクレーンで何十トンものコンテナを船から降ろしていく。それが主な仕事です。

他にもトップリフターやストラドルキャリアという特殊車両を操作して、ヤード全体の業務も一通りこなしていました。リーダーという役職にも就いていましたし、残業ありですが年収も600万円ほどありました。会社への不満も特にありませんでした。安定した環境だったと思います。


でも、なんか引っかかっていた

仕事帰り、車を運転しながらふと思いました。
「このまま定年までここで働くんかな」
別に嫌な会社じゃない。給料も悪くない。
でも、なんかモヤモヤしていました。
逃げたかったわけじゃないんです。
ただ、「何か違うことにチャレンジしたい」という気持ちが、少しずつ大きくなっていきました。
そこからは早かったです。
毎日のように、色んな仕事や資格を調べるようになっていました。

12年続けた仕事です。生活も安定していましたし、周りから見れば辞める理由なんてないと思われていたと思います。

それでも最終的に、私は挑戦してみることを選びました。


ITじゃなくてもよかった

最初からIT一本に絞っていたわけじゃないんです。
「何か新しいことをやってみたい」

当時は、気になったものをとにかく調べていました。
そこでたまたま出てきたのが、南大阪職業技術専門校という職業訓練校でした。

実は高校卒業後、港湾の訓練校に通い、複数の資格を取得して港湾企業へ入社していました。なので訓練校という存在自体は知っていました。

ただ、IT系の訓練校があるとは思ってもいませんでした。ハローワーク経由で無料で通えて、資格取得までできる仕組みがあることを知りました。

その中に情報通信科というコースがあって、キャッチコピーが「ネットワークエンジニアを育てる」というものでした。取得できる資格の一覧を見たら目が止まりました。

CCNA、LinuC、電気工事士2種、第一級陸上特殊無線技士、工事担任者。

正直、何の資格かよくわかりませんでした。でも名前がなんかかっこよかった。
「なんか将来に繋がりそうだ」と思いました。

そもそもネットワークエンジニアが何をする仕事なのか、当時の私にはほとんど見当もついていませんでした。でもインターネットがどんどん普及して、テレワークも広がってきた時代です。細かいことはわからなくても、時代の流れ的にITは間違いない。そんな漠然としたイメージだけはありました。
ただ一方で、勉強なんてほとんどしてこなかった自分に、本当に取れるのかという不安も少しありました。

さらに気になったのが、シスコのルーターやスイッチを使った実機演習があるという部分でした。CCNAの取得に向けて、机上の勉強だけでなく実際に機器を触りながら、チームで演習できるというのが売りのコースでした。
私はルーターって何?スイッチって何?そのレベルでした。でも「実際に手を動かして覚えられる」というのが、なんか自分に合ってそうだと感じました。


港湾を辞めて、訓練校へ

12年勤めた会社に退職を伝えました。引き止めもありました。正直、迷いがなかったわけじゃないです。12年いた場所ですし、給料も安定していましたから。

周りはみんな驚いていました。まさかお前が辞めるとはという反応ばかりでした。それだけ居心地の良い職場だったんだと思います。会社にも、一緒に働いた先輩・同僚・後輩にも、本当に感謝しています。
それでも「動かなかったら絶対後悔する」という気持ちの方が強かった。だから決めました。

退職してから訓練校の入学まで、正直ワクワクとドキドキが止まりませんでした。
まさかこの年齢で、また学生みたいに勉強することになるとは思ってもいませんでした。

そして入学初日、最初にパソコンの前に座った瞬間、案の定「やばい、何もわからん」と思いました。
周りは普通にタイピングしてるのに、自分だけキーボードを見ながら必死でした。
「場違いな所に来てしまったかもしれない」
本気でそう思いました。

でもまあ、やってみるしかありませんでした。

結果的に、この学校を選んだのは大正解でした。

正直、この時はまだ、自分がIT業界で働くなんて全然想像できていませんでした。
でも、ここが全部の始まりでした。


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未経験が職業訓練校に入学したら、
最初の壁は数学でした。
未経験が職業訓練校に入学したら、最初の壁は数学だった | 未経験からITへの挑戦と現実

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